「朝まで生テレビ」でおなじみの田原総一朗さん。
以前、某保険会社の主催で行われた無料の講演会を聴講したのですが、
お年に比して力強い声と鋭い眼光で、
「時代を読む」と題し、アベノミクスと経済展望を語っておられました。

田原総一朗

アベノミクスについては、公共事業を増やそうとしているものの、
マスコミはかつてのような批判ができていないとのご指摘。
(秘密保護法案についても同様・・・)

今の企業は、部長や専務が社長に「No」と言えない。
かつてトヨタがアメリカでレクサス戦略に失敗したのも、
社長に「No」と言えなかったことが原因。
それを踏まえて、安倍首相は社外取締役導入の促進を打ち出しているが、
社長で構成された愚かな経団連の連中が反発して立ち行かない現状がある!


と、田原節を炸裂させる場面も。

また、京都の企業で成功しているものが多く、
それは下請けにも決して安くない報酬を払っているからだとも。
下請け業者に低い賃金を払うと、その従業員はプライドを持たず、
プライドを持たないと仕事も劣化する。
従業員がプライドを持って高いクオリティの仕事をできるよう、正当な報酬を払うこと。
従業員が自分の仕事に対していかにプライドを持てるか、これが重要になってくると思う。

ローソンの新浪社長も、社長就任以来、社員のプライド向上のための施策を行っている。

などなど、独自の取材にもとづくビジネス界の動向にも言及されていました。

集客を意識した経済講演会ではおなじみの講師なので、
お近くで聴講できる機会も少なくないはず。

来年10月に迫った消費増税の判断に国内外の注目が集まる中、
今後の経済状況にアンテナを張るためにも、勉強になる講演だと思います