今、最も注目を集めている新進気鋭の経済学者トマ・ピケティ
15年の歳月を費やして上梓した21世紀の資本が世界中でベストセラーとなり、難解な経済書でありながら、日本でも10万部を超える大ヒットを記録しています。
そのピケティが、なんと、来日しているのです!!
ピケティ

1/29 シンポジウム「広がる不平等と日本のあした」
1/30 討論会「格差・税制・経済成長――『21世紀の資本』の射程を問う」
 2/1 トマ・ピケティ 東大講義「21世紀の資本」

以上のイベントに講師として出演し、講演を行う模様です。
行きたい! でも仕事で行けない!!
でもでも、1/29-30のシンポジウムと討論会はニコ生で放送されるそうです。。。

でもでもでも! 分厚くて難しい本を読む時間もなければ、
きっと難しい経済の講演をニコ生でずっと見続けられる自信もない、
NHKで6回に渡って放送される「パリ白熱教室」は、
1/30今日の放送ですでに4回目、、、1~3回目も見逃した、、、という方も多いでしょう。
というわけで、今回はトマ・ピケティ『21世紀の資本』のエッセンスをお伝えします!!

この本に書かれていることは、いかに富の格差が広がっているか、という問題です。
ピケティはアメリカにおいて、1割の富裕層が国民総所得の50%を占有していると指摘。
貧富の格差が第二次世界大戦前の水準よりも拡大していることを看破しました。
周知の通り、戦前は資本階級と労働者階級間の格差は歴然としていましたが、
戦後は富裕層への課税強化によって格差は徐々に縮小していきます。
しかし、1970年代以降の自由化の波により、特に先進国において格差は再び拡大を見せます。

つい最近も世界の最富裕層1%が世界の富の50%を支配するというショッキングなニュースが報じられましたが、なぜこのような事態が起こるのでしょう?
それは金が金を生む世の中の仕組みが出来上がっているからにほかなりません。
これをピケティは「r > g」という式で表しました。
『21世紀の資本』の要とも言える一節を引用します。

「株や不動産、債権などへの投資による資本収益率(r)は、経済成長率(g)をつねに上回るという歴史的事実があり、『r > g』が根本的な力となって、一度縮まった所得間格差は再び19世紀以前の水準まで戻るだろう」

要するに、せっせと働いて得られる労働による収入よりも、富裕層が「株や不動産、債権」といった資産の一部を再利用して得られる利ざやの方がはるかに大きいというのです…
19世紀以前の社会では、貴族たちが地主として得られる不労収入によって悠々自適な生活を送る一方、領民たちはあくせく働いて食うや食わずやの生活を送っていたのでした。
今後は世界の経済成長率が鈍化するのは目に見えており、このままいけば、富裕層の蓄えている富が生む資本収益率はますます割合を増やしていくことでしょう。

そして待ち受けているのは、19世紀的な世襲の世界――
親から財産を受け継ぐその時点で階級が決定し、個人の能力の及ばない圧倒的な格差によって生涯得られる富が多方決まってしまうのです。
しかも先進国では少子化によって一人当たりの子どもが親から受け継ぐ富も大きくなるので、子の世代ではますます格差は広がると見られています。

でも、国の政治を動かすのは、エリート層。
トリクルダウンという怪しげな理論に基づいて為替を操作し、株価を釣り上げ、資産バブルを誘発するアベノミクスの恩恵は、富裕層にこそより大きく与えられているのだということが分かります。

一律で課税される消費税なんかより富裕層への課税を強める累進課税の必要性を説くピケティ。
彼が経済界に投じた一石は世界各地で波紋を呼んでおり、賛否両論沸き起こっています。
とはいえ『21世紀の資本』は専門的な用語も多くてやはり素人には難しいというのも事実。
今後も議論が活発に行われるであろう同書をわかりやすく解説してくれる講演会はどこかでないでしょうかね~。
やっぱり、格差批判といえば森永卓郎さんあたりに期待したいと思います


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