森友学園への国有地払い下げ、加計学園獣医学部への不公平な認可、自衛隊の日報問題や閣僚・議員の相次ぐ失言・失態により数ヶ月で支持率が危険水域に達した安倍政権。
都議会選挙では歴史的な大敗を喫し、小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」が反自民の受け皿として躍進を遂げました。

これまで鉄壁といわれてきた菅官房長官ですが、「そうした批判は当たらない」と質問をはぐらかし国民の疑問と真摯に向きあおうとしない姿勢に限界が来ていると思います。
7/28には民進党・蓮舫党首と稲田防衛大臣が相次いで辞任を表明するなど、政局がいよいよ混迷をきわめるなか、8/3に予定されている内閣改造はどのような人事が行われるのか、注目が集まっています。
安部・麻生・菅といった中核は保たれる見込みですが、人気の高い小泉進次郎さんや、冷遇されてきた野田聖子さ、劇薬と成りそうな橋下徹氏といった顔ぶれの入閣はあるのでしょうか。
その後の国民の反応次第では一転、解散総選挙という流れが現実味を帯びてきます。

自民党にしてみれば、次の総選挙はいかに負けを少なくするかという戦いになります。
党首の求心力が失われ野党第一党としての存在意義が揺らいでいる民進党、
急造勢力で全国的な連携がまだ整っていない第三極の小池百合子勢力の現状を考えれば、
今の内に解散総選挙をやっておくという選択肢は十分に残っているでしょう。
もちろん、そうなると安倍首相悲願の改憲も遠のく可能性もありますね。
ポスト安倍の座を狙う岸田外相や石破茂氏の動きも注目する必要がありそうです。

経済政策面では消費増税を2019年に先送りした一方、任期終了まで1年を切った黒田総裁下での物価目標2%の達成は不可能になりました。
金融緩和もほぼ限界に達し、マイナス金利の効果が極めて限定的となった今、次の手はあるのでしょうか?
黒田総裁続投も噂される次の日銀総裁人事も気になるところです・・・。

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