朝鮮半島が大きく揺れ動いています。
朝鮮半島は社会主義側の北朝鮮と民主主義側の韓国とで未だに戦争中である、ということは忘れがちな前提です。

東と西の代理戦争は中東でもアフリカでも、アジアでも続いています。

度重なる経済制裁に悲鳴を上げたのか、平昌五輪前後から南北関係が急激に緩和。
金正恩氏はかつてメディアにほとんど姿を見せなかったが、ここ最近では毎週のように公の場に現れている。


4月、そしてつい最近と2度の南北首脳会談が行われたことには歴史的な動きを感じざるを得ません。
第3回の南北首脳会談は2007年、盧武鉉大統領と金正日総書記の元で行われたのでした。

これに乗じて北朝鮮の牙を抜きたい、というのがアメリカ、日本を始めとした各国です。
中国がどこまで絡んでくるか不透明ですが、最近の北朝鮮の傍若無人ぶりには中国としても手を焼いていたのは間違いありません。


「完全な非核化」さえできれば経済支援などいくらでもやってやる!というのが日米の本意です。

ドナルド・トランプ米大統領が、6月に予定されていた米朝首脳会談の中止を24日に発表する数時間前、北朝鮮は北東部プンゲリ(豊渓里)にある国内唯一の核実験場で坑道を爆破したと発表していた。

現地入りしていた米英韓中ロ5カ国の外国メディアが、大きな爆発を見たと伝えた。ただし実験場は昨年9月の核実験で一部崩落し、すでに使えなくなっていたとも言われていた。

北朝鮮が爆発の様子公開 核実験場「破壊」と


核実験場が爆破されたものの、すでに使えなくなった実験場をこれ見よがしに壊してみせただけではトランプ大統領は納得はしないでしょう。

米朝首脳会談はトランプ大統領からキャンセルが通達され、北朝鮮としてはアメリカからの譲歩を引き出すにはもう少し真に迫った対応が必要です。

南北融和ムードとは裏腹に、世界は北朝鮮への締め付けを許しておらず、今後の進展が気になります。

中国はどう出るのか、核実験場の取材すらさせてもらえなかった日本の立つ瀬はあるのでしょうか。