2013年に『里山資本主義』を発表し話題となったエコノミストの藻谷浩介氏。
講演会やセミナーでも人気を集めています。
テレビ朝日の報道ステーションにもコメンテーターとして不定期に出演中。

お話の模様は↓の動画でも伺えます。

【BBR スペシャルセミナー】藻谷浩介 「日本経済の今 第1回(全4回シリーズ)」


このように、とても明晰な語り口。
動画の中でも語られているように、講演実績も実に豊富です。

そこで、“講演会マニアが経済の明日を占う”本ブログでは、これから2回に渡って、
藻谷氏の名を世に知らしめた名著『デフレの正体』(2010年)をご紹介します!

本書
において藻谷浩介氏は、デフレ不況の原因を、
何よりも少子化・高齢化にともなう生産年齢人口の減少に見ています

概して高齢者は老後の大事に備えるために消費に対して慎重にならざるを得ず、
所得はあっても住宅や自動車等を新たに購入する必要がありません。
生産年齢人口の減少は内需を縮小させ、消費を冷え込ませる一方です

輸出の活況による
2002-07年の「戦後最長の好景気」に反し、
国内小売業の販売額が減少を続けたのも、
団塊の世代の加齢にともなう高齢者の激増とあいまって、
現役世代の人口、就業者数が急激に減少したことに起因しています。

個人消費の縮小が企業の業績を悪化させ、
勤労者の所得が減り、さらに個人消費を縮小させる――


こうした日本経済を巡る負のスパイラルを前に、
藻谷浩介氏は、不況脱出の課題として以下の3点を指摘しています。

 

①生産年齢人口が減るペースを弱める

②生産年齢人口に該当する世代の個人所得総額の維持向上

③(生産年齢人口+高齢者による)個人消費総額の維持向上

 

・・・と言われても、一体どのような具体的な方法があるのでしょう?!


気になる方は是非、書店に走らず次回の更新をお待ちください