年間聴講100件超! 講演会マニアが経済の明日を占うブログ

1年間に100件超もの経済に関する講演を聴講している講演会マニアが、見聞きした講師の話を通じて日本経済の展望を語るブログです。

カテゴリ:講演会・講演 > ノウハウ

シリーズでお伝えしております経済講演会の開き方
今回は「其の二:予算を決める」をお送りします。

当然ながら、講演会を開くにはそれなりの予算が必要です。
まずは何にどれ位の経費がかかるのかを試算してください。

ホテルなどの会場代、控え室や駐車場代、マイク・演台・スクリーン等の機材レンタル料、
プロの司会者を起用するのであればその人件費など様々です。
チラシやポスターを作るのであればその費用も馬鹿になりません。
それらを差し引いて、講師に幾ら払えるのかを冷静に考えましょう。
有料制にする方法もありますが集客できなければ支払いができなくなるので、
かなりのリスクがあることも事実です。

講師の経費としては、講演料の他に交通費・(時間によっては)宿泊費・食費などもかかります。
特に交通費は、マネージャーも同行することがほとんどですので、
グリーン車や飛行機のプレミアムクラス2名分の予算が見込まれます。


また突然のスケジュール変更に備えるため、チケットは正規料金での手配が必要です。
仮に東京から札幌へ向かうのであれば航空運賃は2名で18万円にのぼります。
そこから会場までの往復タクシー代なども考えるとかなりの額に・・・
在来線には乗ってくれない講師も多いようなので、
可能であれば最寄の新幹線駅などから車で送迎すると節約になりそうです。
(一応、軽トラとかではなく、ちゃんとしたクラスの車にしましょうね)

お食事代もコンビニ弁当やオリジン弁当は失礼なので、
仕出し屋さんなどの幕の内弁当(千円強?)が妥当ではないでしょうか。
宿泊がある場合は、当然ながらスーパーホテルとかアパホテル等ではなく、
それなりの格式のあるシティホテルで、マネージャーの分と2部屋用意が必要です。
少なくとも講師の方には上級なツイン以上のお部屋を取るのが無難です。

そしてもちろん、講演料にも消費税8%がかかります
2017年4月の消費増税については景気判断条項も盛り込まれていないため、
実施以降の講演には10%がかかるでしょう・・・

ニッチながら直前には講演会の駆け込み需要もあるかもしれません。。。

それでは気になる講師の講演料ですが、これはもう様々のはずです。
前回も紹介した「講師料金の目安」について教えてくれるサイトがありますが、
集客力があって知名度のある講師なら100万円くらいはするようです
講師料金の目安


社内で会議を開き、例えば池上彰さんに講演を依頼したいとなれば、
まずは講演料・講師料がいくらなのか見積もりを立てないといけません。
といっても、どこに問い合わせればよいのか分かりませんよね・・・。
そういう時は講師派遣専門の会社がありますので、そちらに問合せをしましょう。
企画がはっきりと固まっていれば、料金やスケジュール照会に応じてもらえます。
経験上、お願いすれば見積書も出してくれるはず

また、池上彰さんが希望の予算に合わない場合は、
予算の範囲で呼べる講師の提案リストも頂けたりするので使わない手はありません。
もちろん最終的に講師へ依頼を行わない限りは相談無料です!
こうした業者さんは講演会のプロとして講演会担当の初心者をサポートしてくれますし、
交通・宿泊手配方法なども相談に乗ってくれるので、
講演会を任されたら積極的に問い合わせてみるといいと思います



■関連記事:「【明日から開ける】経済講演会開催の流れ ①役割を明確にする」
■関連記事:「人気講師・池上彰氏が斬る2014年総選挙」

ついに...新年のまとまったお休み終わってしまいました...
これからの時期によく開催されるのが新春講演会や賀詞交換会といった企業主催の式典イベント。
取引先向けの懇親企画として、私の会社にも良く講演会の招待状が届きます。
内容としては年始の企画のため明るい話題、前向きで元気になれるような話が好まれるのですが、
やはり今年は総選挙後とあって、経済系の講演テーマが多いように思います

取引先との関係強化を図るため、式典に講演会講師を招くのは今や定番中の定番です。
そこで今回は少し趣向を変えて、
「もしも講演会運営の担当者になってしまったら・・・ をテーマにお送りいたします。

かくいう私も一度だけ主催者として講師をお呼びしたことがあります。
その時の経験をもとに、これから様々なステップに分けて、
失敗しない講演会開催の流れをお伝えいたしますね。。。

其の一:社内での役割を明確にする


会社を背負って講師をお呼びし、
大切なお客様をお招きするのですから失礼なことはできません。
そのためには誰にどこまでの裁量が与えられており、
最終決定権は誰にあるのか(契約書の押印担当含む)など、
それぞれの役割分担と決定プロセスを明確にしておくことが重要です。

例えば私が一人で乗り気になって、
宮崎哲哉さんに講演を依頼したいと問合せを行ったとします。
しかし、別の担当者も勝手に動いていて、田原総一朗さんに出演を打診してしまい、
上司がそれにOKしてしまうとそれまでです。
せっかくスケジュールが押さえてくれていた宮崎さんにはお詫びの連絡をしないといけませんし、
社名を出してお願いしていたものである以上、会社の信用にも関わってきます。

また、講演依頼会社さんを利用するとしても、
私がA社を通して宮崎さんに打診を行い、
それを知らずに別担当者がB社を通じて宮崎さんに打診を行うと、
宮崎さんの事務所には同じ案件で複数の問合せが来ていることになり、
それだけで交渉ルートの整理されていない不安な主催者と思われるでしょう。
講演会社さんの料金設定も様々ですから、
A社とB社が講師に提示する金額に差が出ることも考えられます。
また芸能界では先にスケジュール打診を行った会社と優先的に交渉するようなので、
(事務所との講演会社とのつきあいや信頼関係のため)
いくらB社の方が安かったとしても、
先にA社を通して声かけをしてしまえば、そちらの業者で進めないといけなくなります。

各担当者間で意思疎通と情報共有を図りながら、
会社としてまずは誰が誰にあたり、
その講師が駄目ならば第二希望を誰にするのかを明確にしてください。


講演会を開くには様々な役割があり、様々な準備が必要です。
講師選定はもちろんながら、会場との折衝やイベント告知などタスクは多岐にわたります。
各担当者の皆様は本業の仕事の傍らで講演会を計画・運営することになりますので、
会社の信用に関わるミスが起こらないよう報告・連絡・相談を密に行いましょう。
次回は「開催までのスケジュールの策定方法」についてお伝えいたします!

初めてご不安な方は講師派遣サイトでも講演会のノウハウを教えれくれるページがありますので、
こちらもぜひ参考にされてください
講演会を成功させる6つの法則


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